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さくらのレンタルサーバのメリット・デメリット
さくらのレンタルサーバのメリット・デメリット
2008.11.02
共有サーバについて、このサイトでもいくつか広告出して奨めている以上、少し詳しく書いてみようと思います。まず初めは、今のところ一番使いやすいと思う「さくらのレンタルサーバ」。
(以下内容は、2008年11月時点のものです。質問等はご遠慮ください)
- プラン
- 個人向けの共有サーバは「ライト」「スタンダード」「プレミアム」。スペック以外の違いとしては、プレミアムの共有数は30ほど、スタンダードでも100ほどのようです。このサイトはスタンダードを使用中。ただ1アカウントで20個のドメインを抱えられるので、やっぱり同居人次第です。
それから法人向けの「ビジネスプロ」。仕様が少し異なるので後述します。 - 速度・安定性
- 数値的に太いバックボーンやそれによる速度面が売りなんだと思いますが、長谷川の環境からpingで23〜28msほど。国内のサーバは大概こんな感じです。強みはバックボーンなので多少環境の変化に強いっていう意味合いで捉えてます。使用している限り、安定性もほぼ問題ありません。バックアップ体制はRAID1。それから別領域へのバックアップは週一らしいです(未確認情報)。というところで割り切りは必要。このサイトでも1年ほど使っていますが、覚えている限り停止は一回(半日ほど)。「メンテナンス・障害情報」をRSSリーダーに入れておきましょう。
- 管理画面
- 管理画面(サーバコントロールパネル)は使いやすいと思います。Media Templeのようにかっこ良くはありませんが、軽くていいページです。PHPのバージョン選択や「php.ini」の編集もできます。ドメインの設定もこの管理画面から可能。用意されたサブドメインを借りて、ちょっとテストサイトを作ってみる、なんてこともできて便利。
- データベース
- 使えるデータベースは1つです。MySQLで、このサイトはバージョン「4.0.27」でした。書き込みを見ていると結構評判悪いんですが、極端なトラフィックでない限り問題ないと思います。使っていて特に不都合は感じません。
仕様としてはウェブサーバとデータベース用サーバが別になっています。データベースは全ての人が使う訳ではないので、リソースの使い方としては効率的なんでしょう。そのため、ウェブサーバが快適でも、DBサーバが重いという可能性が出てきます。 - メール
Google Apps Google Appsは利用可能。個人的にはホスティングサーバをコロコロ変えるので、最近はここが一番重要です。要はDNSを外部で管理できるという点。さくらはサポート外ですが可能です。
Google Appsはサブドメインなど特定の状況でしか利用できないようです。長谷川はその特定の状況で運用中。
という訳でメールサーバとしてはあまり使用しておらず、詳しい評価ができません。ただ管理画面での設定も簡単で繋がりにくいようなこともありません。IMAPやSSLでの接続も可能。ウェブメールもかっこ良くはないけど普通に使えます。- ファイル操作
- FTPはソフトにもよるんでしょうが、アクセスしたまましばらく放置すると止まります。ちょっと不便。SSHでログイン可能。MTやWPを圧縮ファイルでアップして、解凍するとかも楽です。ファイルマネージャー(ブラウザからファイル操作)も時には便利。
- SSL
- この3プランは、普通のSSLはもちろん、共有SSLも使えません。問い合わせフォームなんかの設置を考えている場合は、この点注意。ショップサイトのカート機能は持ち込まない方がよいです(外部のASPを使えば可)。
- cron
- cron(時間が来たら、特定の処理をさせる機能)は5個まで使えます。実行頻度は1時間に1回まで。不満はありません。
- 申請
- 申請の際に住所確認があります。アカウントを既に持っていても、新たに別のサーバを取るとまた住所確認のハガキが来ます。厳重なのかシステムの無駄なのかわかりませんが、多少安心な気はします。
- サポート
- ほとんどトラブルがないのであまり利用したことはありませんが、数回のやりとりでレスポンスなども特に問題ありませんでした。マニュアルなんかもありますが、何よりネット上に情報が溢れているので困ることがほとんどありません。利用者が多くて、良くも悪くもオープン。
- ビジネス プロ
- 最後にプラン「ビジネス プロ」について。他のプランとの主な違いは、データベースが3つで、SSLが設置できる点。あとの仕様はほぼ同様。同居人も20ほどのようです。
名前の通り、法人向け。個人で使うには少し高価ですが、法人向けにしてはかなり安価な設定。というのも、他の個人向け3プランでもかなりの数、法人が入っているんだそうです。長谷川も条件を満たせば、躊躇いなく奨めます。なので、そういう会社が次の段階を考えた時に丁度いい選択肢になっているんだと思います。サイトの内容次第ですが、サーバごときにコストをかけなくていい会社もあるはずです。まあ機会損失なんかは十分に考えておくべきですが、DBも複数あって独自のSSLも設置できれば、おそらく十分。
とこんな感じです。特にGoogle Appsを使いたい方にはオススメ。