これまでに実績のない業種「福祉・介護」のホームページについて考えてみました。こちらで請け負う場合の方針や提案内容をまとめます。ご依頼を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
福祉・介護のホームページの役割
福祉・介護の業界のホームページは、一般企業とは異なり、利用者やそのご家族とのより直接的な関係を築くツールになるだろうと思います。そのためサービス内容を伝えることも大切ですが、スタッフや施設の雰囲気を伝えることがより重要な役割になりそうです。ただ飛び抜けて良いイメージを作る必要はなく、当たり前の水準であることが伝えられれば十分です。
また、閲覧者の不安をできるだけ軽減するという役割もあります。ホームページ上で、緊急時の問い合わせ方法やその際の対応を丁寧に伝えることで、ご家族にとって大きな不安が一つなくなります。
ホームページの基本方針やデザイン
福祉・介護のホームページでは、通常よりも探しているものの「見つけやすさ(=アクセシビリティ)」が求められると思います。高齢者や視覚に障がいのある方でも情報が見つけられるよう、文字の大きさやコントラスト、文字情報の配置などに配慮します。
デザインはシンプルで直感的に操作できるものが理想ですが、施設の雰囲気を伝えるという目的を考えると一定のデザイン性も必要になると思います。
また、スマートフォンやタブレットからのアクセスも考慮し、小さな画面でもわかりやすい操作性(UI/ユーザーインターフェイス)に配慮します。
必要なコンテンツ
- 施設案内
- スタッフの紹介
- サービス内容
- 料金表
- お知らせ
- お問い合わせ
上記のようなコンテンツを踏まえ、原稿を作成していただくことになると思います。
施設案内やスタッフ紹介では、資格や経験を詳しく記載することで、専門性をアピールできます。もし法律(介護保険法など)で表記が定められている項目があれば、「親しみやすい表記」と「正確な表記」を分けるなどし誰にでも伝わりやすい形を検討します。
サービス内容では具体的な説明の他、その安全性の確保など閲覧者が不安に思う点についても言及します。高齢者の食事管理や移動支援など、利用者が本当に知りたいと思われることやよく質問される点を丁寧に表現してください。
さらに料金表も具体的に示すことでより安心して利用できるようになります。介護保険や助成制度など複雑な部分も何らかの仕組みを加えてわかりやすく表現できないか検討します。
また、自治体との連携やイベントへの参加など、定期的なお知らせを掲載することで、サポート体制の厚さが見え信頼につながると思います。
注意すべき表現
医療行為に関する表現や何か誤解を招くような表現がないか、あるいは提供できるサービスの中で免許、資格など記載が義務付けられているものがないかなど十分にご注意ください。
- 医療行為については「必要に応じて提携医療機関をご案内いたします」など正確に記載。
- リハビリテーションという文言は、医学的リハビリなのか、日常生活の補助レベルなのか明確に表現する。
- サービス提供責任者の配置状況など法律で表記が義務付けられている箇所があれば見やすい形で表現します。
アクセシビリティの技術的実装
できるだけ多くの人に使いやすいホームページにするため、技術的な工夫も必要です。これは長谷川からご提案いたします。例えば、画面読み上げソフトに対応するために「ARIAラベル」という設定や、マウスが使えない方でもキーボード操作でスムーズに閲覧できるように最適化します。視覚などに障がいのある方でもサイトの内容を理解しやすくなります。
こうした視点での取り組みは、結果的に障がいがない方々も含め、多くの利用者に使いやすいサイトになります。
またご要望があれば、ウェブアクセシビリティ規格(JIS X 8341-3:2016)への対応も検討いたします。対応範囲につきましてはご相談させてください。
福祉・介護という分野でもホームページという存在は、実際に自分の家族のことを考えてもとても大切に思えます。アクセシビリティに配慮された使いやすいデザインであれば、その施設やサービスの信頼性も自然と伝わってきます。具体的なコンテンツやサービス内容はお任せする形になりますが、そうした誠実なホームページを作り、安心を伝えるという点はお手伝いできると思います。ぜひ「お問い合わせ」ページよりご相談ください。