写真素材は、サイトのクオリティに直結するためとても重要です。ここでは写真の準備の仕方や、実際の撮影についてまとめます。
プロのカメラマンに依頼する
店舗の写真、スタッフの写真や社内風景などは、できればカメラマンへの依頼をご検討ください。
また数が多い商品撮影などは、実物を配送し、撮影して写真データを納品してもらうという方法もあります。
よい業者を見つけるための時間と労力も必要になります。カメラマンそれぞれにも得意不得意があるので、サイトなど実際の写真を見ながら検討してください。
依頼時にまとめておくこと
- 写真の使用目的(サイト以外にも、パンフレットに使用するなど)
- イメージ・色合い
- 必要な解像度やフォーマット(現像前のRAWデータの納品はNGなど)
- 希望納期(公開ではなく、制作に必要になる日程)
著作権フリー素材を利用する
著作権フリーという素材があります。無料のものから、かなり高額なものまでありますが、下記のサイトであれば現実的な価格で購入できると思います。
数が多いため、相応しいものを見つけるためにかなりの時間と労力が必要になります。ご依頼の前に気に入った写真のURLをまとめていただけると制作もスムースです。
こうしたサイトでは仮の画像(カンプデータなどといいます)をダウンロードできるようになっています。これを利用しデザインすることでおよその完成イメージを確認できます。実際の購入はサイトデザインの後、決定したものだけで構いません。
無料の素材もクオリティの高いものがありますが、無料なだけに他で利用されるケースも多く、これから大切なサイトを作ろうとする場合は避けた方が良いと思います。
自ら撮影する
写真撮影には、機材と撮影に関する一定の知識が必要になります。
質の高いコンパクトカメラもある一方、スマホと変わらないような一眼レフもあります。また目的によってはスマホだけでも十分な場合もあります。
これから機材を購入し、ご自身での撮影をお考えの場合は以下の点にご留意ください。
- 「撮像素子」は必ず大きいものとします(APS-Cかフルサイズ)
- レンズの明るさを示す「F値」はF2.8以下(できれば2.0以下)
- 背景をぼかす方法とぼかさない方法を確認
- 光の方向や量をコントロール(露出、天候、カーテン、レフ板の使い方)
サイトにふさわしい写真
- 撮影時点で構図は決めない
サイトに限らないと思いますが、素材としての写真は構図が完成しているとかえって使いづらい場合があります。撮影時点で完成ではなく、デザインに合わせて加工が必要という点にご注意ください。周囲の邪魔なものが写っていてもある程度広く撮影した方が使いやすいことが多いと思います。 - 2つの方法で撮影する
どれも同じように撮影するのではなく「イメージ的な写真」と「資料的な写真」で撮影方法を分けると便利です。
トップページや会社概要、商品ページの冒頭に配置するためのイメージ写真は、サイトのクオリティを決定します。綺麗にぼかすなど雰囲気を重視します。
一方、商品の細部を確認するため、あるいは後々のトラブルを防ぐため、実際の形や色を重視した写真も必要です。 - 余白を作る
キャッチコピー(テキスト)を配置しやすいように、空や壁、ぼけを大きく取り入れます。文字が無理なく綺麗に配置されていると確実にデザインのクオリティが上がります。
最も労力が少ないのは「2、著作権フリー素材を利用する」だと思います。もしご依頼いただく際など事前に素材に目星をつけておくとスムースに制作を進められます。