先月このサイトのサーバをwpXクラウドからwpX Speedに移行しました。1ヶ月ほど使用しましたが、相変わらず快適なサーバなので安心しておすすめできます。
wpXクラウドとwpX Speedの違い
新機能について
大きな変化はこの5つです。
- SSDの接続方法が変わり高速化
- マルチドメイン無制限
- メールサーバ機能追加
- 料金が時間単位になり増額
- ユーザーごとにリソース(CPUやメモリ)の確保
この中で気になったのは、「マルチドメイン」や「メールサーバ」の機能追加です。個人的にこの二つは使いません。ただこれはおそらく機能の追加というより、wpXのもう一つのプランだった「wpXレンタルサーバー」との一本化によるものです。
その他「SSD高速化」や「ユーザーごとのリソース確保」などの改善もあり、一定のコスト増も妥当なのかと思います。
メールサーバは使用していないので使い勝手は不明ですが、個人的にウェブサーバとメールサーバは分けた方がよいと思います。ウェブサーバを変える度にメールサーバを変更するのはかなり非効率です。
料金と自動プラン変更
時間単位の料金設定については、おそらく高負荷時に自動でプラン変更する機能(オートスケール)のためです。オートスケール自体は以前からあったと思いますが、料金の変化もこれでわかりやすくなりそうです。新規サイトでアクセスが読めない場合や、アクセス数にムラがあるサイトでは便利な機能です。
プランは一番下の「W1」としました。アクセスの多いサイトではないのでリソース利用状況も全く問題ありません。同等のサイトなら複数設置しても問題なさそうです。
wpXクラウドからの移行方法
契約移行機能
新サービスがリリースされた当初はなかったのですが、しばらくして旧サービスから移行できる仕組みが提供されました。旧サーバでの有効期間分の残金も新サーバに移行できます。
移行自体も簡単でした。
マニュアル通り進めると、データベース含めテーマファイルなどの移行もほぼ自動で完了します。このサイトの場合はさほどデータ量もないため、10分もかからなかったと思います。
移行時の注意点
注意点として、ドキュメントルート(最上位ディレクトリ)にあるデータは移行されませんでした。
favicon.icoやapple-touch-icon.png、Googleの認証ファイルなど独自にアップしたものは手動で移行することになります。.htaccessの記述を書き換えている場合も再度修正が必要です。
それから移行後もしばらくは旧サーバへのアクセスがあるので、一定期間はそのまま残しておく方が良いと思います。
DNS設定についてサポートに確認
wpXクラウドにはなかった機能として「DNS設定」があります。つまりwpXのネームサーバが利用できます。
ただここで頭をよぎるのが「メールのローカル配送問題」。さくらのレンタルサーバなどでありました。外部のネームサーバを利用している場合、サーバの仕様によってはメールが正しく配信されないケースがあります。
この点をサポートに確認したところ、ローカル配送は一切ないそうです。初めのうちは念のため記述しておいたのですが、この確認の後、一切の記述を削除しました。その後も特に問題はなさそうです。
WordPressにてサイトを制作する場合、おそらく一番にこのサーバをお勧めすると思います。WordPressに特化したライバルサーバがいくつかありますが、管理画面の使いやすさやサポートの的確さ、同社エックスサーバなどの実績を踏まえると、頭ひとつ抜け出ているように思います。
関連記事:おすすめのサーバ