これまで何度か変更されてきたカラーミーショップのプランですが、他社サービスと比較しながら改めて調べてみました。現在は主に「フリープラン」と「レギュラープラン」の二つが選択肢になるようです。
各プランの特徴
- 「フリープラン」
無料で始められる代わりに、販売時の手数料が多めにかかるもの。 - 「レギュラープラン」
月額費用を支払う代わりに、販売手数料はなく、ほぼ全機能が使えるもの。
開店スタート時のコストを抑える場合は「フリープラン」、既に実績がありコストを見通せる場合は「レギュラープラン」、という位置付けだと思います。
ただフリープランには一点大きなネックがあります。独自ドメインとした場合の「常時SSL」が有料(月額1,100円)でした。独自ドメインの場合だけですが、SSLが有料というのは「フリー」のプランとは言えないかもしれません。(参考「フリープランとはなんですか」)
フリープランの詳細
フリープランの主な仕様
- 商品画像 4点まで (上限200MB)
- フリーページ 10ページ (使用年数ごとに増加)
- 受注1件につき、6.6%+30円(税抜)の決済手数料
- 支払い手段は「カラーミーペイメント」のみ
- 独自ドメインの場合、常時SSL 1,100円/月
2022年10月時点
「フリープラン」を採用する理由としては、販売されるまでコストがかからないこと。もっと言えば、そうしたコストを自分が支払わなくても済むということです。
上にも書いた通り、SSLの利用は必須のため、もし独自ドメインを利用する場合は、「コストゼロ」プランではなくなるという点は注意が必要です。
ただその他の点で機能制限などあまり問題はないと思います。
「商品画像」は4点までとなっていますが、実際に1商品ごとに4枚用意するのも案外大変な作業です。またあくまでも商品データとしての数なので、一枚の中にいろいろな角度の写真を組み合わせるような工夫をしたり、商品画像とは別の「商品説明」の中にたくさんの写真を埋め込むなどはできます。
また「フリーページ」機能も必ずしも必要ではないので、10ページもあれば十分だと思います。
レギュラープランの詳細
レギュラープランの主な仕様
- 画像枚数 50枚まで (レギュラー5GB、ラージ100GB)
- フリーページ 10,000ページ
- 販売手数料なし
- 決済手段自由(決済手数料は別途)
- ほぼ全ての機能が利用可能
2022年10月時点
毎月のまとまった支払いはありますが、機能的には独自ドメインの常時SSLなど含めほぼ全てを網羅しています。
おそらくカラーミーショップ側の意図としては、この「レギュラープラン」一択というシンプルな構成にしたかったのだろうと思います。
「ラージプラン」は単に画像が大量にあるショップ向けにオプションのような位置付けです。ほとんどのショップは「レギュラープラン」で十分だと思います。いざとなれば、レギュラープランからラージプランへの移行も容易です。
「エコノミープラン」や「スモールプラン」から「レギュラープラン」へ移行するメリット
以前からカラーミーショップを利用されている場合、「エコノミープラン」や「スモールプラン」のままというケースも多いと思います。この二つはほぼ同様の仕様ですが、それぞれもし「レギュラープラン」にした場合、下記のような機能が改善されます。
- 商品画像 4点まで → 50枚まで
- ディスク容量 200MB → 5GB(=5,000MB)
- フリーページ10ページまで → 10,000ページ
- 名入れ機能なし → あり
- 商品レビューなし → あり
- クーポン発行なし → あり
- フォローメールなし → あり
- テンプレートプラス 月額500円 → 無料
- FTPサービス 月額500円 → 無料
- アクセス解析(全機能) 月額550円(税込)※エコノミープランのみ → 無料
※公式サイト「エコノミープランの内容について」「スモールプランの内容について」より
エコノミープラン、スモールプランと、レギュラープランの価格差は約2千円前後(月額)です。上記機能がそれに見合うかどうかご検討ください。
いくつか便利な機能をピックアップしてみます。
- クーポン発行やフォローメール
販促ツールとしてお客様との丁寧なやりとりができるようになります。対面でのイベントでクーポンを配ったり、購入後のお客様へメールで簡単にアフターケアができます。 - 営業日カレンダー管理 (テンプレートプラス)
単に営業日のカレンダーを表示できるだけでなく、カート内での配送日指定にも反映されます。 - インフォメーション登録 (テンプレートプラス)
トップページに時系列のお知らせが表示できます。数行のテキストとリンクだけの機能ですが、カラーミーショップにはこうした時系列の情報掲載機能がなかったため、簡単にサイト内の変化を伝えられる良い機能です。 - 新着商品管理 (テンプレートプラス)
「登録順」に商品一覧を表示することができる機能です。最新の商品が自動で表示できる便利な機能です。また手動での登録も可能なため、「おすすめ」「売れ筋」に続く3つ目の商品一覧機能として利用することもできます。 - FTPサービス
他にサーバーを持たず、カラーミーショップだけでサイトを運営している場合に便利です。例えば、特別な画像スライド機能が欲しい、ページの表示をもっと工夫したいという場合、サーバー内にJavaScriptファイルのアップロードが必要ですが、FTPサービスがなければ、こうしたことができません。その他、画像やCSSなども管理できるため、制作側も助かります。
これら便利な機能も含まれますので「レギュラープラン」に移行するメリットも十分にあると思います。ただ金額だけを見ると安くはありませんし、上記機能を利用するにはサイトの改修が必要な場合もあります。よくご検討ください。
フリープランと比較される「BASE」について
「フリープラン」の手数料などを見ると、他社の「BASE」をライバル視して設計されていると思います。
BASEは基本的な構造や成り立ちがシンプルなので、カラーミーショップとも比べづらいのですが、必須機能のほとんどが無料という点はやはり強みです。構造がシンプルな分、やりたいことができないという場面はありそうですが、管理画面の使い勝手も本当によくできています。
一方のカラーミーショップは自由度が高い反面、内部の仕様や構造が古く制作面で課題も多くあります。管理画面なども初めのうちは慣れが必要です。
長谷川はまだBASEを使った実績がなく、個人的に調査しているという段階ですが、思いのほかデザインの自由度も高そうな印象でした。また独自ドメイン(無料)にしても自動で常時SSLになるようです。
まとめ
本腰を入れてショップサイトを作るという場合は、やはりカラーミーショップの「レギュラープラン」がよいと思いました。
また、できるだけコストをかけず、まずは売り上げよりも集客や販売そのものを重視するという場合はSSLのこともあるため、「BASE」の方がよい気がしました。
このページに記載されている情報は2022年10月時点のものです。すでに古い情報が含まれている場合や間違った記載もあるかもしれません。ご自身でもよく確認しながらご検討ください。