heteml(ヘテムル)のメリット・デメリット

2009.02.02

この記述は古くなったため書き直しています。「heteml(ヘテムル)のメリット・デメリットをもう一度整理」をご覧ください。

先日上場したpaperboy&co.のホスティングサーバ「heteml(ヘテムル)」。長谷川も実際に使用してみて、いろいろと便利な点、気になる点が出てきたので、メリット、デメリットなどまとめてみます。

と言ってもいつものように個人的な使い心地を書くだけなので、細かなスペックなんかはヘテムルサイトをご覧ください。
(以下内容は、2009年1月時点のものです。質問等はご遠慮ください)

プラン・料金
プランは一つ。スペックは日々進化しているので、プラン管理も一元化する方が確かによさそう。初期費用が少し高いので気軽にスタートできず、月額も安くはないと思います。ディスク容量3GBも、もう大容量ではないですし。
ただ何となくハードルが高いせいか、常識的な人が入っているような印象は受けます。
機能面では、他にないColdFusion、Flash Media Serverが売りだと思いますが、個人的にこの二つ全く使わないので、月額に大きく反映されているとしたらちょっと複雑です。
速度・安定性
バックボーンの数字はさほどでもないと思いますが、体感速度は良いと思います。バックアップについては「RAID構成」とのこと。「お知らせ」の障害情報はRSSに反映されないようなので、いちいちページを見に行く必要がありそうですRSSにも反映されます(が時間が経つと消されるみたいです)。
管理画面
管理画面は、さすがというかきちんとデザインされていて使いやすいと思います。機能も割とシンプルなので、迷うことはほとんどありません。
ただPHPのバージョンはここで切り替えられるようにしてほしい。今は拡張子か.htaccessを使います。それからアクセス制限の操作も注意が必要。もともとある.htaccessファイルをあっさり上書きします。MTやWPを使用しているディレクトリでは特に注意。
ドメイン
マルチドメイン、なぜか50個も使えます。ネームサーバは通常ヘテムルのものを使いますが、外部のネームサーバからも管理できるようになりました。外部からサブドメインだけを割り当てることも可能です。サポート外ですが、これは本当便利。
サーバ内のディレクトリ構成は、アカウントに与えられるデフォルトドメイン(**.heteml.jp)の下に、独自ドメイン用のディレクトリを作るイメージ。さくらなんかと同じパターン。
データベース
使えるデータベースはMySQL10個。多い方ですが、できれば抱えられるドメイン数と同じくらいほしい。複数のWordPressサイトを1つのDBで管理したりするのは少し切ない気持ちになります。
MySQLのバージョンは5。で別サーバ。サーバは作る度にランダムに割り振られます。管理ツールはよく見かける「phpMyAdmin」だけでなく「SQLBuddy」も使えます。
メール
IMAP可能。ウェブメールはありません。それからまだ詳しくは見てませんが、独自ドメインでのメールサーバも起てられず、必ず「mail**.heteml.jp」となるようです。ネームサーバを預けるとSPFも設定されますが、外のネームサーバを使うと設定が変わったとき困りそう。Google Appsも可。ヘテムルのマニュアルに導入方法が書かれています。
ファイル操作
ファイルマネージャー(ブラウザからのファイル操作)がありません。どうしても必要なら自前で入れることもできると思いますが、ウェブメールがない点と併せて導入前に考えておいた方が良さそう。例えば、実際の利用者(クライアント)の中にパソコンに詳しくない人がいる場合、選択肢としてウェブメールやファイルマネージャーがあると助かる場面は多いので。
FTPで接続が切れないのはとても便利。さくらでは一定時間放置すると切れます。セキュリティ的にはゆるいってことなんでしょうか。でもFTPソフトでファイルを直に編集するときもあるのである意味安全です。(2009.3.12追記:いつの間にか切れるようになりました。)
それから、EC-CUBEが入れやすかったので一応書いておきます。サーバによってはパーミッション操作が面倒なこともあるんですが、アップロードするだけであっさりインストールできました。こちらもヘテムルにマニュアルがあります。
サポート
申請前に何度か問い合わせたことがありますが、翌日には返信があり、内容も的確でした。マニュアルもしっかりしているので操作等はほとんど問題ないと思います。使って間もないので、今のところ障害やトラブルもありません。
試用期間
いくつか制限があります。気づいたのは2点。独自ドメイン管理ができない点と、cronの数が1つ(契約後は5つ)という点。cronは良いとしてドメインは困ることもありそう。知りたいことはサポートに訊けばわかると思いますが、時間がない場合、試用では不十分ということもあります。注意しましょう。

長谷川がヘテムルを使い始めたのは、ドメイン絡みがオープンになったため。以前から待ち望んでいたんですが、こっそり開放してました。でも長谷川のようにこれで踏み切れる人も少なからずいるはず。個人で運用しているVERYROLLもネームサーバはVALUE-DOMAINのまま、問題なく移行できました。

今のところ、無駄に豪華だったり、ほしい機能がなかったり、全体にちぐはぐな印象もあります。が、きちんと安定していて、DBも多くて、外部のネームサーバが使えます。長谷川にはそれで十分でした。それにヘテムルは機能追加などの改善が頻繁に行われるので、今後細かな弱点も少しずつ消えていくと思います。
半ば試用期間の延長で借りていましたが、使い心地もいいのでしばらくこのまま使ってみます。

#heteml #サーバ #レビュー

UPDATE: POSTED: 2009.02.02

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