さくらのIPv6対応がGmailへの送信に影響

2014.04.30

sakura_ipv6

さくらのレンタルサーバからGmail宛てのメールが遅延、あるいは届かないという問題があるようです。Gmailへの送信が最近おかしいという場合はご確認ください。

この件は今年1月の時点でさくらからアナウンスがありました。収束しているとあったので様子見でしたが、個人的にもメールの遅延に遭遇したので少し調べてみました。

以下はさくらの記事やその対応から推測している部分もあります。実際に操作をする際は十分ご注意ください。

状況

  • さくらが新しいIPアドレス「IPv6」に対応した
  • GmailがSPFの確認で「IPv6」を参照するようになった

この二つによる影響のようです。

軽く説明。IPアドレスというのは、各サーバ固有の番号。今までのバージョンIPv4では約42億個しか作れず、世界中で足りなくなったので、いずれIPv6になっていきます。340澗(かん)個のIPアドレスが作れるそうです。イメージできない単位。

さくらのサーバが他に先んじて、IPv4とIPv6の両方から接続できるようになったのはとりあえず良いこと。

たださくらのサーバ全てではありません。サポートに確認したところ、以前のマネージドサーバに対応の予定はないとのことでした。通常の「さくらのレンタルサーバ」は順次対応されているようです。

ドメインのIPv6アドレス設定(一部の対象サーバ)
www2301番以降のサーバ( ライト・スタンダード・プレミアム・ビジネス・ビジネスプロ )から、IPv6アドレスの対応を開始しています。
マネージドサーバに関しましては、2013年06月26日以降にXeonプランをお申込みのお客様(www5000m以降)のみ対応しております。
http://support.sakura.ad.jp/manual/rs/domain/ipv6.html

またGmailに限らずメールサーバは「届いたメールの経路」と「送信元のサーバ」が正しいかどうかをチェックします。ドメインの設定に不備があり送信元のサーバが違うと判断すると、そのメールを拒否したり迷惑メールフォルダに入れたりします。

さくらのサーバは今、IPv4とIPv6の二つの顔を持っているので、Gmailが送信元チェックの際に間違う場合がある、ということのようです。少し違う文脈ですが下記の記述がおそらくその説明。

IPv6 向けの追加のガイドライン
送信元 IP には PTR レコード(送信元 IP の逆引き DNS)が必要です。また、PTR レコードで指定されているホスト名の DNS の正引き解決によって取得した IP と一致している必要があります。そうでない場合は、メールに迷惑メール マークが付けられたり、メールが拒否されることがあります。
送信元ドメインは、SPF チェックまたは DKIM チェックにパスする必要があります。そうでない場合は、メールに迷惑メール マークが付けられることがあります。
https://support.google.com/mail/answer/81126

対応方法

今はとりあえずさくらのレンタルサーバ利用者向け。
まず下記の二つが該当する場合は対応が必要です。該当しない場合、IPv6に関する設定は今のところ不要。

  • メール送信サーバ(SMTP)がさくらの場合
    メールソフトの設定などを確認。
  • そのサーバがIPv6対応の場合
    おそらく「ドメイン設定」で「IPv6アドレスを利用する」にチェックを入れていない場合も含みます

具体的な設定方法は2通り。

  1. 他のサーバからメールを送信しない場合
    さくらの管理画面「ドメイン設定」にて「SPFレコードを利用する」にチェックを入れる。
  2. 他のサーバからメールを送信する場合
    例えばカラーミーショップを利用している場合は、管理画面からのSPF設定はNGです。SPFを自由に書くためネームサーバを外部に持つか、「さくらのドメイン」に移管する。結構大ごと。

さくらの管理画面「ドメイン設定」の癖

さくら管理画面の「SPF」と「IPv6」の設定は少し癖があるので注意。
普通こういう設定は、チェックボックスにチェックを入れて「送信」ボタンを押せば、再び同じ画面を見た時、設定箇所にチェックが入っているはず。
さくらの「SPF」と「IPv6」の設定は、サポートにも確認しましたが、実際のDNSへの反映を待ってからチェックが入る仕様だそうです。設定直後に見直しても反映されていないので混乱しないように。

これは本来不要な操作なので余談です。この二つの設定はwhoisの正しいネームサーバをチェックします。外部ネームサーバを利用している場合は、永遠にチェックが入りません(試してました)。にも拘らず「nslookup」でさくら内のネームサーバを確認すると設定が反映されています。うっかりはまりそうな仕様。

外部ネームサーバでのSPFの書き方

SPFというのは「このドメインメールはこのサーバから送信しますよ」という宣言。さくらの管理画面でSPFを追加すると下記のようなTXTレコードが作られるようです。

v=spf1 a:www****.sakura.ne.jp mx ~all

ホスト名「www****.sakura.ne.jp」の記述が、IPv6対応にあたります。外部のネームサーバを利用している場合はこれを参考に。

必要な場合は「カラーミーショップ利用時のSPF設定」もご覧ください。

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