これまでの実績にない職種についても、自分であればこう提案するというものを記事にまとめていこうと思います。裏方の仕事が多くなると実績ページがなかなか更新できないということもあるので。
今回は個人的に興味もある建築家・建築士さんのホームページを取り上げます。建築家に限らず大工さんやこだわりのある施工会社なども近い設計になりそうです。
実際には個々のヒアリングをもとに一から検討するものなので、デザインの軸のようなものを作ることができませんが、これを見ればご依頼いただく場合のイメージもしやすくなると思います。
建築について
個人的に建築には興味があり、都内を散歩していても旅先でも、面白い建物やシンプルで住みやすそうな家があると目に止まります。
ただ建築というものが見た目だけでないのは、デザインと同じだと思います。簡単に想像できる部分としては、壁や柱の重さや強さを計算しながら、可能な配置を見定め、その中でオーナーの希望を叶えていくというものです。とても難しい作業工程があるのだと思います。
かといってサイトの中で具体的に全てを一から伝える必要はないと思います。作業の精度や法律で決められた基準への考え方など、発注する側が確実に知りたいという情報です。建築の見た目は写真やパースがあれば伝えやすいと思うので、そうした見えづらい部分をいかにわかりやすく伝えられるかがサイトの鍵になるように思います。
サイトのゴール
サイトとしては「問い合わせ」が最終的なゴールですが、依頼した後で長い付き合いになるため建築家の人となりがわかることもとても重要だと思います。
- 建築家の技術やセンス、人となりがわかる
- 技術面や制作工程がある程度わかる
- 問い合わせする
この3つをゴールに設定します。
サイト構成
ページの構成は下記のようにシンプルな形でよいと思います。
- HOME:トップページで全体像を掴んでもらう。
- WORKS、DETAIL:WordPressを利用し、トップページや実績ページの追加・編集を可能に。
- ABOUT:建築家の人となりを伝える
- CONTACT:共通メニューにお問い合わせを目立たせ、迷わせないこと。
ファーストビュー
建築家のタイプによってデザインを2つ想定しています。憧れタイプと共感タイプです。
A、憧れ、手が届かないタイプ
- ホテル、バーなど非現実的な建築で雰囲気づくりが得意
- ターゲットは法人寄り
- 画面いっぱいに素材を配置することで没入感を作りその世界に引き込む
- 実績にて写真素材だけでも十分に伝わる
B、共感を呼ぶタイプ
- ターゲットは個人寄りでパートナーのような存在として
- リアルでクオリティの高い実績写真
- ある程度余白を取り親近感を出す
- イメージより具体性
- 言葉の力をより重視
トップページにて共通して考えること
- 第一印象のためファーストビューでのキャッチコピーと説明文を重視します。
- 続けて過去の実績や事務所の説明を配置し、トップページだけで全体像がおよそ理解できる形にします。
- 事務所の経歴や受賞歴があれば掲載します。
- 事務所へのアクセス情報としてGoogle mapを設置します。
- 対象エリアが決まっている場合は重要な点なのではっきりと記載します。
- お問い合わせへの誘導は共通フッタ部にまとめる(全ページに表示)
実績ページ
- 写真やパースは重要なため、たくさん表示できるよう設計します。ただし写真の多さは表示速度、通信量の問題として解決が必要。
- 写真など運用にて簡単に増やせるよう WordPress で運用します。
- 写真を見たらわかるとは考えず、実績一つ一つに思い入れなど文章にまとめます。
その他のページ
- お問い合わせへの誘導の中で「建築の流れ」など依頼に関する説明を行う。
- よく受ける質問の回答をまとめる。
- お問い合わせページは電話番号とメールアドレスの記載のみとするか、フォーム形式とするかを判断します。コストとセキュリティについて検討する必要があります。
- 気軽に問い合わせをさせるか、事前によく考えさせるかによって表現を変える必要があります。
建築家・建築士さんのホームページ制作は、以上のような形でご提案することになると思います。
これらは誰にでも当てはまるような一部分ですが、個々の得意分野やお仕事の仕方などしっかりと伺いながら、改めてご提案することになります。
ご依頼をご検討の方はお気軽にご連絡ください。既にあるサイトにて問題を抱えている場合や、依頼の仕方に迷われている方も遠慮なくご相談ください。
お問い合わせはこちらです。