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欧文書体を読む
欧文書体を読む
2009.07.23
基本的なことを知りたかったので、評判の良かった「欧文書体 その背景と使い方 (新デザインガイド)」(著者 小林 章/美術出版社)を読んでみました。確かに海外で見る日本語のデザインはおかしいことが多いので、逆をやってる恐れがあります。未だに英語を使うだけで格好よかったりもするので、基本は知っておきたい。
いろいろとメモを書いたのでその一部。
- 長文にはセリフ(ローマン) 水平方向の視線移動を助けるらしい ウェブには難しいセリフ
- イタリックは傾けただけではない 傾けただけはオブリーク
- サンセリフは長文には向かず、見出しや道路標識 ウェブではサンセリフがメイン
- カーニングは1/1000em単位で設定
- 合字「fl」や「fi」など(これは合字ではありません)の存在とその入力方法
- 日本では「!?」と書くが、英語圏では「?!」
- スクリプト体を大文字だけでは組まない
- まぬけ引用符「”〜”」というものがある 正しくは「“〜”」
- 「〜」は日本の「から」のようには使わない 短いダーシ(en dash)を使う ハイフンとも違うらしい
- 数字100未満はテキストで書くことが多い
- スクリプト体はいくつかのフォントを組み合わせてこそおもしろくなる
英語の場合はこうしていろいろ間違っている理由がわかるんですが、日本語の場合、もう少し自由な印象というか、どうしておかしいのか説明しづらい部分もありそう。その辺で良さそうな本があればまた書きます。